ハッピーノートでも感じたのですが
女子の複雑な気持ちを描きながら
(高学年女子にありがちな
大人に対しての辛辣な感情とか!)
それぞれの秘密を隠して
お話しを進めていくのが
すごくうまい。
何かある
何があるんだろう
どうなる
どうなってしまうの
って考えながら
ぐんぐん読んでしまいます。
児童書なので
大人の小説ほど
広くない世界でお話は進んでいきます。
その広くない世界で
どんな秘密があり
どんな出来事が起こるのか。
そして
登場人物たちに
どんな変化が起こるのか。
広くない世界で
変わること。
それって
とっても勇気がいるけど
その柔軟性を子どもたちは持っている。
草野たきさんのお話を読むと
そんなことを気づかせてくれるな。と
しみじみ思いました。
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”悪友”という
言葉で本音を隠している
6年生女子3人組。
ベタベタした女子ならではの関係がイヤ
自称・サラッとしたクールな関係の3人組。
顔がキレイでモテることも
母親が亡くなっていないことも
両親が離婚して父親がいないことも
なんでも茶化して冗談で返す。
そうすれば
本音を話さなくてすむ。
傷つかない
ダサくない
恥ずかしくない
そんな風に過ごしていると
自分たちには何もないまま
小学校を卒業することに
気づいてきた3人。
悪友の一人が
積極的に動いて
”何か”を残すために
チアリーディングをすることに。
そりゃ
当然まとまりませんわな。
その関係では。
さてどうする。
何を残す?
何が残る?
子ども基準の
子どもが思うかっこいい。
と
子どもが
大人から感じ取ったかっこいい。
この二つのかっこいいの違いは大きい。
今までダサいと思ってたことを
受け入れるって
認めるって大きな勇気。
そこに気づけた彼女たちの未来は明るい!
大人たちの支えに気づけた
彼女たちは
とてもかっこいい。
なかなか
気づかないよー
気づけないよー
そこに気づいて
一歩踏み出すって
大きなこと。
ベタベタしてなくても
相手を思いあっていれる関係。
この先会えるかわからないけど
気にしていく関係
そういうつながりって
実は強い。
表紙の雰囲気も似てる
それぞれバラバラの視線。
お話のクライマックス
一人だけ遠くに離れてしまうことも。
どちらもいいお話だったなー
今回のお話も
読み終わって
彼女たちの成長に
ウルっとしました。
コンプレックスがイヤになったときに
友情って?考えたくなっとときに
ポプラ社 > teens’ best selections 38
グッドジョブガールズ (teens’ best selections)
作:草野たき
装画:中嶋梨絵
装丁:楢原直子
2015.8
最後まで読んでいただき
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