児童文学

母子家庭と貧困と子どもの心を読む*3冊一気に紹介

ぼくが弟にしたこと マルの背中 坂の上の図書館
手に取った3冊が
同じテーマでした。

母子家庭

貧困

孤独な大人

その大人に振り回される
必死な子どもの気持ち

でも不思議と
読後
暗くならない。

どのお話の
子どもたちも

大人を信じ
前を向いているからだろうか。

前を見て
大人を見ているからだろうか。

対して大人は
子どもをどれだけ見れているのだろうか。

そこを思うと寂しい。

子どもの強さに助けられるお話でした。



ぼくが弟にしたこと マルの背中

この2冊は
岩瀬成子さんのお話でした。

どうりで。
お話のトーンがそっくりなはずだ。

題名だけで
サクッと選んだ本だったので
読後,気づきました。

大人には大人の社会があるように
子どもには子どもの社会がある。

母子家庭と貧困の中で
より切実な子どもの姿を
感じたように思います。
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それぞれのあらすじと感想

ぼくが弟にしたこと
父のように
暴力をふるってしまった
自分を振り返り
弟に寄り添う。
(題名にすべてがつまっているお話でした)


マルの背中
不安定な母を案じながら
近所の人たちや猫とかかわりながらの
自分をみつめる少女。



坂の上の図書館
母と自立支援センターに住み
図書館を通じて
心と社会の扉を開いていく少女


それぞれに向き合えるものに
向き合いひたむきにがんばる。

3作一気に読んだからこそ
このような現状の親子が
特別なことではない
よりリアルなこととして
今の社会を見たような気がします。


理論社 >
『ぼくが弟にしたこと』
ぼくが弟にしたこと
作:岩瀬成子(いわせじょうこ)
画:長谷川集平(はせがわしゅうへい)
編集:岸井美恵子
デザイン:モリサキデザイン
本文組:アジュール
2015.11

講談社 >
『マルの背中』
マルの背中
著:岩瀬成子(いわせじょうこ)
画:酒井駒子(さかいこまこ)
装丁:岡本香織(next door design)
本文データ制作:講談社デジタル製作
2016.09.14

さ・え・ら書房 >
『坂の上の図書館』
坂の上の図書館
作:池田ゆみる(いけだゆみる)
画:羽尻利門(はじりとしかど)
装丁:久住和代
2016.07


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