数あるカッパ本の中でも
好きな本の一つです。
お話しはもちろん
本の作りもいいんです。
川の中でのシーンは
水色のページ
渦まく川
月の光が入ってくる川底
台風の夜の川
川下りの川
川の表情が多彩で
文字の雰囲気も多彩。
川と水のシーンは
淡い水色のページ
陸でのシーンは
白のページ
それぞれのシーンで
ページのつくりが
さりげなく仕掛けられていて
自然とお話しの世界に
より深く入れるんです。
ちょっとした切なさと
くっすっと笑えるラストが
夏のはかなさに
夏の暑さに
なじんでいます。
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あらすじと感想
立ち入り禁止の川で
ナマズ釣りをしていたゲンタ
カッパにひっぱられ
。
。
。。
。。
。
川の中へ・・・・・
。。
。
。
。
川の中で
ひとりぼっちのカッパ
と出会います。
捕まえられた
ゲンタだったけど
カッパの話を聞くうちに
ゲンタもカッパに
なってみることに
ちょうどカッパが
100年ぶりに
脱皮したばかりの
かっぱのぬけがらが
あったのです。
それをゲンタが
装着すると・・・・
あらま
立派なカッパに
そうして
カッパと
ゲンタ(カッパver.)は
仲良く川底で暮らします。
すもうをとって
きゅうりを食べて
川底でお酒をのみ
海まで泳ぎっこをして
楽しい夏の日を過ごしていきます。
そして
秋が近づくほどに
ゲンタは地上の生活を
思い出します。
そして
また1年後の夏に
と約束して・・・
ゲンタは帰っていきます。
。。
。
。
。
地上へ
。
。。
。。
。
。
おはなしは大好き。楽しそう。
と思う一方で。
大人の気持ちだけで読むと
こわい。
ただただこわい。
川で夏の間中
行方不明だった子ども…
どうか
川の中での1シーズンが
地上での30分でありますように。
理論社 > おはなしパレード >
カッパのぬけがら (おはなしパレード)
作:なかがわちひろ
絵:なかがわちひろ
2000.4
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