嘘(うそ)と
ひとくちに言っても
色々なうそがある。
これは
【うそについて考える】本いろいろ。
うそ×やさしい哲学
この絵本は
うそってなに?
を
ひたすら
問いかけてくれます。
いいうそ
わるいうそ
人に喜んでもらうためのうそ
装うためのうそ
庇うためのうそ
どんなうそならいいのだろうか。
だめなのだろうか。
うそってなんなんだろうか。
考えるきっかけを
わかりやすく与えてくれます。
ブックトークの結びに
よさそうです。
うそ×物忘れのおばあちゃん
痴ほうになった
ひいばあちゃんに
自分を忘れられた悲しさもあって
ピントの合わない会話に
話を合わすことができない。
だって
うそになるから。
そんなモヤモヤした気持ちを
抱えたまま
子どもの悩みを聞いてくれる
近所の植木屋のおじさんのところへ
そこに集まってきた
みんなの色んなうそ話を聞き,
うそのいろいろを知ります。
うそだけにしない
うそ。
さて,どんなものでしょう。
男の子は
うそを納得できるかな。
うそ×少年×おじいちゃん(他人)
納得できない
うそに
まつわるお話でした。
この
男の子二人は
うそをついている感覚も
ないのかもしれない。
おじいちゃんがほしい!
おじいちゃんを作りにいこう!
そして,老人ホームへ
・
・
・
読後は
切なさ
悲しさが
心の多くを占めたけれど
子どもには子どもの思いがあって
会いに行かない時間も
大切だったかもしれないけど
子どもの時間と
おじいちゃんの時間の長さを
理解してよ!!
って,小学生男子に言っても
仕方のないことですね。
おじいちゃん
どんな気持ちでいただろう。
うそから始まった関係。
でも
絆はあった。
でもだからこそ
おじいちゃんは,
最後の数週間。
失望しながら過ごしたのではないか
それとも
楽しい思い出を
振り返りながらの過ごしたのか
おじいちゃんの気持ちを
知ることはできないけど
後者であってほしい。
うそ×守りたいもの
こちらのうそは
主人公の境遇に
切なくもなりますが
その何倍も
ドキドキドキします。
うそ×思春期
小学生が
身近に感じられる
うその物語。
学校での顔
塾での顔
家での顔
子どもたちが
自分たちの世界の中で
精一杯生きている。
多面的に見れば
いろんなことがあるけれど
まだ自分の目でしかみれない世界。
いろんな目でみれば
世界は広がる。
うその気持ちを
わかってくる。
子どもの心は柔軟だ。
考えてみると
物語はうそから
始まっているものも多いな。
【うそ】あっての物語か。
考えるうそがあれば
ゆかいなうそもあります。
金の星社 > はじめてのテツガク絵本 >
『うそ』
作: 中川ひろたか
絵: ミロコマチコ
装丁: SKK Inc.
2014.6
童心社 > かんぱい!シリーズ >
『うそつきにかんぱい!』
作: 宮川ひろ
絵: 小泉るり子
カバー・トビラデザイン: コガシワカオリ
2009.4.5
ほるぷ出版 >
『おじいちゃんの口笛』
原題: KAN DU VISSLA JOHANNA
文: ウルフ・スタルク (Ulf Stark)
絵: アンナ・ヘグルンド(Anna Hoglund)
訳: 菱木晃子
装幀: 羽島一希
1995.2.28
あすなろ書房 >
『シャイローがきた夏』
原題: SHILOH
著: フィリス・レイノルズ・ネイラー (Phyllis Reynolds Naylor)
訳: さくまゆみこ
画: 岡本順
装丁: 城所潤
2014.9.30
福音館書店 >
『ハッピーノート』
作: 草野たき
画: ともこエヴァーソン
2005.1
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