第65回(2019年度)
青少年読書感想文全国コンクール課題図書
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牛を飼っている農場の子
ジャスミン。
お母さんは獣医師。
11月の末の寒いある日
近所の農場への
お母さんの往診についていった
ジャスミンは
産まれたばかりの弱った豚を
こっそり助けだします。
(ぬすんできた。とも言う…)
「自然にゆだねるしかないときもあるのさ」
大人たちはこう言って
あきらめるけれど
(私もそう言ってしまいそう。)
ジャスミンは違いました。
産まれたばかりの動物
弱っている動物たちの対処は
いつもお母さんの処置を
みているから知っています。
家族に隠れて慎重に
優しく根気強く
子ぶたのお世話をします。
この前半のシーンだけで
十分にドキドキしました!
後半は友だちのモルモットを
預かってお世話もします。
ジャスミンがいかに
生き物たちを愛しく思っているか
たっぷり伝わってきます。
そしてこのお話の
もう1つの醍醐味は
異国(イギリス)の農場生活を
知ることができること!
日本のふつうの町に住んでいたら
とうてい知ることのない
生活スタイル
生活道具が出てきます。
いつもあけっぱなし。
四つの部分に分かれていて、
それぞれに違う温度に保たれています。」
こんなオーブン知らない!
しかもこのオーブンの中に
弱っている子ブタを
入れてしまうんです!
どういうこと?!
文化が違うってすごい。
知らないことだらけ!
今ここにいて
遠い国のことを知れる感じられる
これって本の素晴らしさだなー。
と、
あらためてしみじみ思いました。
動物思いのジャスミンと
動物たちのドタバタ劇は
二作目でも起こるみたい!
これも
読んでみたい。
動物好きさんにおすすめ!!
原題:A Piglet Called Truffle (The Jasmine Green Series) (English Edition)
作:ヘレン・ピータース(Helen Peters)
絵:エリー・スノードン(Ellie Snowdon)
装丁:久住和代
2018.01
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