次男が読みきかせに
リピートしている絵本。
正直,私は
あまり好きじゃありません。
では
なぜ持っているか。
友人の出産祝いに
買ったけれど
(2人目の出産だし。絵の雰囲気が好きそう。と選びました。)
よく考えてみると
私この絵本
そんなに好きじゃないんだった。
と,購入してから気づき
お祝いから外しました。
そして返品するのもはばかられて
わが家の本棚へ。
その絵本を次男が
最近ひんぱんに持ってきます。
好きじゃない理由1
母へのプレッシャーになる。
赤ちゃんのお世話に忙しいお母さん。
その姿を子ども目線で描かれていると
申し訳なさがすごい。
さらに
最後のページで
女の子がお母さんに
抱っこをお願いします。
それにお母さんは
優しく優しく答えます。
私には絵本のお母さんのように
優しく答えてあげられないような気がして
毎日の対応を責められてるような…
見えないプレッシャーを
感じてしまいます。
好きじゃない理由2
子へのプレッシャーになってしまってはいないか問題
赤ちゃんのお世話に忙しいお母さん。
お姉ちゃんは自分で色々がんばります。
服をきて
髪をむすんで
牛乳をついで
けなげなんです。
でもその表情に仕草に
可愛い!
だけではない
心をつつかれるような
感情がでてきます。
もっと怖いのは
この姿をわが子と比べてしまった時です。
絵本の中の女の子は
自分でがんばっているけど
現実はそうじゃないから
子が甘えてきたら
ほら,”ちょっとだけ”がんばってごらん!!
って言ってしまいそうな
自分が怖い。
それでもこの絵本を読む理由。
それは次男が
読んでほしい。と
持ってくるからです。
でも
不思議と読んでいると
お母さんの最後のセリフ。
そこを
すごく愛おしく読めるんです。
そりゃ,セリフとして
書いてありますから
読みますけど
自分でも思うより
優しい感情で読めるんです。
現実では
そんなに優しく「いいですよ。」
なんて答えてる余裕ないけど
でも
絵本を読んでいるときは
優しく言えるんです。
それが心地いいんです。
ぜひ
みなさんも
一度試してみてください。
次男はこの絵本に
何を求めているのだろう。
(そういうの考え始めると
ドツボにはまるからやめておこう)
(そしてたいてい私の考えすぎになる・笑)
でも私はこの絵本を
お話し会とかでは読まない。
絶対に。
これでお母さんたちに
泣いてほしいわけじゃない。
この絵本で涙するお母さんは
きっと追い詰められてる
泣いてしまうほど
毎日がんばっているお母さんに
追い打ちをかけたくない。
そのくらいこの絵本は
良くも悪くも
お母さんの心に深く入ってきます。
福音館書店 >
ちょっとだけ
作:滝村有子
絵:鈴木永子
デザイン:白石良一・生島もと子・福沢真理
(白石デザイン・オフィス)
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