お話しに出てくる
ぼく
リアル
サジ
小学5年生の
三人の子どもたち。
話し方や
先生や友だちとの距離の取り方が
今の子どもらしいと思った。
普通っぽい子
カリスマ的魅力を持つ子
ワケアリそうなハーフの子
それぞれが
それぞれの事情を抱えていて
一見,自分には3人の
どの事情にも当てはまらないし
どの子にも似ていない
と思えるかもしれないけれど
三人の気持ちそれぞれに
必ず共感する部分がある。
ぼくの普通さ。
リアルの強さ。
サジの思いの深さ。
どれも子どもらしく
大人にはないやわらかさを
思い出させてくれます。
この作品は
第56回
講談社児童文学新人賞 受賞作品。
これからも
戸森しるこさんの作品が楽しみです。
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あらすじと感想
秋山璃在(あきやま りある)
何て名前!!
って思うけど
名前負けしてない
すごい子!!
スポーツ万能!
成績優秀!
女子にモテモテ!
男子にも信頼厚く!
泣く子も黙る
秋山璃在(あきやま りある)!!
ってこの話。
リアルが主人公ではないのです。
リアルがリアルである理由。
リアルがリアルとなった理由。
物語の最後で
リアルの大きな闇を期待していたけど
(←嫌なオトナだわ…)
けど
そうではなかった。
大変な事情を抱えてはいたけれど
乗り越える強さを持っていた。
友だちのことを
きちんと受け止めて
乗り越えられる
やわらかさを持っていました。
リアルが主人公の物語だったら
どこかウソっぽくなったかもしれない。
ぼくが主人公だからこそいい。
ぼく
リアル
サジ
みんなの良さが
よく伝わってくる。
大人になったら
素直になれないことも
子どもたちは
正直に今の素直さで向き合う。
そんな強さを
ぼく
リアル
サジ
に教えてもらったような気がしました。
表紙の三人が
それぞれ違う方向を見ている。
物語を読んだ後は
この表紙を見て
また思いをめぐらせたくなります。
講談社 >
『ぼくたちのリアル』
著:戸森しるこ(ともり しるこ)
絵:佐藤真紀子(さとう まきこ)
装丁:坂川栄治+鳴田小夜子(坂川事務所)
本文データ制作:講談社デジタル製作
第56回講談社児童文学新人賞 受賞作品
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