児童文学

子育てで何を伝えるか。親として何を伝えたいか。迷ったら。*娘に語るお父さんの歴史

*娘に語るお父さんの歴史

「なぜその言葉になったのかは、わならない。けれど、それがなによりも素直な一言だった。」

私よりは年上で
私の父よりは年下
という
この本の主人公のお父さんのカズアキ。

そのカズアキが産まれた頃
1958年から2006年までの歴史
振り返りながら
お話はすすんでいきます。

テレビが出回ってきた時代
働くお母さんが出てきた時代
未来を夢見た時代

中三の娘に語りながら
はて、自分たちの時代は
幸せなのか不幸せなのかを
考えるカズアキ。

私からしたら
目からウロコな歴史がいっぱい!

こんな近代史
知らない!
おもしろい!

特に興味深かったのは
第3章 子どもたちは「ふつう」を期待されていた。

ワーママにぜひ読んでほしい。

三歳児神話(!)の話です。
平成10年の頃の。
平成!!!!
これって平成の話だったんです。

これに苦しめられたお母さんたち
たくさんいたんだろうな。

私も仕事復帰の頃は
少なからずこのことで心を痛めました。
(今はなんとも思ってませんがw)

へぇーと
読みすすめていて
最後の最後

終章のあとで の章が泣ける。

大人の今、読んだから
また泣ける。

まだまだ
胸を張って大人です!
とは言えないけれど

アラフォーで
結婚していて
子どもがいて
世間的には大人。
おばちゃん。

だからこそ泣ける
終章の終章。

子どもたちの未来を思って
親の気持ちを思って
自分たちのこれからを思って
泣ける。

そして先日読んだ本。
きみの町で の話と重なる
重松清さんの熱い思いが
響いてきて泣ける。

不自由からの気づき。重松清さんのお話からの気づき。*きみの町で 「お話の中身はそれぞれ違っていても、 根っこにあるのは、いつも同じ --- 『不自由』もあんがい気持ちいいものだよ、 というこ...

≪幸せの中身は自分でつくる。≫

いい指南をもらえた。

このことは私も子どもたちに伝えたいと思う。

伝えるからには任せる覚悟も
その準備も今からしていこう。

こんな時に読みたい

icon-check 子育てに自信がなくなった時

新潮社 > 新潮文庫
『娘に語るお父さんの歴史』
娘に語るお父さんの歴史 (新潮文庫)
著:重松清
挿画:塚本やすし

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