美しい本。
装丁も画も。
画がお話しに
とけこんでいるのではなく。
画にお話しが
溶け込んでいるようです。
ひとりっこだったゆりに
10歳にして
初めての兄弟が。
とまどう
主人公・ゆりの心の繊細さが
伝わるお話しでした。
とくに
植田真さんの画
細やかな装丁
このふたつで
主人公・ゆりちゃんの繊細な心が
より伝わったように思います。
優しい画が
美しい本です。
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あらすじと感想
ひとりっこのゆりが
幼い頃
弟のようにかわいがっていた
ラッコのぬいぐるみ プリン。
弟ができて
ひとりっこでなくなった ゆりに
長いこと聞くことのなかった
プリンの声が聞こえます。
弟ができたことで
上手くいかないと思えてしまうこと。
姉になったことで
大切にされていないのでは
ないかと感じてしまうこと。
そんな思いを
プリンがほぐしてくれます。
プリンにはその気が
あるのかないのか・・・?
一度読み終わって
二度目に読み返すと
ゆりとプリンの関係の行く先きを
知っているから
切なくなりました。
どこまでも
ゆり想いのプリンだった。
と思います。
ゆりは お姉さんになったんです。
ひとつ大人になったのです。
そうだとしたら
大人になるって
なんて切ない。
大人になるって
なんて心細い。
ポプラ社 > ポプラ物語館 27 >
『わたしのプリン』
作:川島えつこ
画:植田真
編集:松永緑
2009.9
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