*児童書・絵本・色々な本と暮らす

大切な悲しい思い出*親切なおばけ

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文章だけでも この雰囲気はでないし
絵だけでも 伝わりきらない。
過不足なく 文章と絵が 優しく絡むお話しです。

親切なおばけ 親切なおばけ
(2006/12/14)
若竹 七海

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主人公の女の子
ノノコちゃんの走り方が 可愛らしい。
よく走る 走る おてんばで 一生懸命で 可愛らしいノノコちゃん
そんなノノコちゃんの おじいちゃんが亡くなって
必死におじいちゃんの想いを忘れないように
悲しみを悲しみと理解しきれないまま
その想いを乗り越えようと 健気に行動する

大人からみれば 悪質なイタズラ(お父さん談)のようなことだけど
そこに ノノコちゃんの 必死さを感じる。
子どものころ お葬式ってよくわからなかったよな~って思い出しました。
身の置き場がないというか
悲しみの置き場がわからなかったな。
大人は忙しそうで 悲しいはずなのに お酒のんで騒ぐし・・・。
そんな大人がイヤで 兄弟で火葬場のロビーで拗ねてました。

1年後のノノコちゃんが あまりにも成長している姿で ちょっと驚きました。
でも
1年前の ノノコちゃんと同じ走り方をしていて
あの頃のノノコちゃんも残ってるんだって ちょっと安心したりして

ちょっと涙がでました。
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ノノコちゃん一家がおじいちゃんと住んでいる家は
床は傾いていて
雨漏りがして
風がふくと ゆさゆさ揺れる
古い古い
ねんだいもので
危ないしろもので
ボロ家で
おばけやしきのような家でした。
それでも ノノコちゃんにはおじいちゃんがいました。
おばけやしきのような家に住んでる 『おばけのノノコ』と言われて
友だちがいなくても
おじいちゃんがいてくれました。
それに 『おばけ』って呼ばれるのもちょっと特別な感じがして
そんなにイヤではないって 思えました。
ある寒い冬の夜
大きな物音がして また家のどこかが壊れたのかと思っていたら
おじいちゃんが 倒れました。
ノノコちゃんと 最期の会話をして 亡くなりました。
寒い寒い冬の日。
ノノコちゃんは 何を思って 何をするのか。

私の幼い頃にも このくらいの行動力はなかったけれど
それでも 今でも鮮明に覚えてる
兄弟で ロビーで拗ねていたことを
きっと おじいちゃんは上から 半透明の姿で 見ていてくれたと思う。
あの日 兄弟だけで悲しんだから
おじいちゃんがなくなってしまった事実を 受け止めきれたんだ きっと。

あの頃の想いが 胸にあふれるお話しでした。
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司書16年目の本の虫。 1万冊以上の絵本・児童書にふれ, 思いをつらつらとつづっています。 読み聞かせ・育児・料理, 生活の中に本のある日々を 楽しんでいます。
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