児童文学

ちょっと昔の田舎では*ぼっこ

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都会から田舎に
引っ越してきた男の子(ボク)


地元の友だち

座敷童子

お話。

野山をかけずりあそんでいたこと
ちょっと不思議な体験をしたこと
そんなあの頃を
高校生になったボクが
当時を振り返ります。

物語の後半では
自然がいっぱいの田舎が
都市開発のために
山が削られ
田畑が埋められていきます。

そこで
その開発に携わった
ボクの父が
大人の都合を
語ります。

そこが
すっごいイヤでした。

児童書で
そんな都合のいい大人の言葉を
みたくなかった。

という思いでしょうか。

腹がたちました。

物語の最後には
その後の同級生たちのことも
でてきます。

みんな自然の中で
のびのびとくらいしていたのに。

家のことを思い。
土地を思い。

窮屈だけど
そのことに誇りを
感じていた人たちの想いが

開発によって変わった暮らしに・・・
横文字の建物や進学先に・・・
区画整理によって
手に入れたお金で
単純に心を奪われたように
感じました。

物語の最初からの9割が
昔ながらの子どもの思いに
あふれたお話だっただけに

最後の章で
すべての終わりが
悲しく腹ただしく・・・。

主人公のぼくは
どんな思いを感じたのだろう。

児童書のすべてが
ハッピーエンドでなくていい

現実はこんなものかもしれない。

それでも

目にふれたくない 言葉もある。

少なくとも私は

児童書で目にしたくなかった。

悲しかった。

たとえ
それが
現実だとしても。

偕成社 > 偕成社ワンダーランド 20 >
『ぼっこ』
ぼっこ (偕成社ワンダーランド)
作:富安陽子
絵: 瓜南直子
1998.6

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